• 〒194-0297 東京都町田市下小山田町1491
  • マップ

医療安全管理指針

多摩丘陵リハビリテーション病院(以下、「当院」という。)は、「生きる力を支え合 い、ぬくもりのある医療と看護を提供します。」を基本理念としている。提供される医療と看護が安全であることは基本であるが、以下の2つの点でその実践には困難を伴う。
 一つには、医療というものは目標達成のために本源的に危険をはらむものであること
 二つには、人間はエラーを犯すものであるという事実があることである。
 
例えば転倒事故を減らす方法の一っとして身体拘束があるが、これに伴ってリハビリの効 果が上がらず、廃用の要素が増えることがある。また人間のエラーはダブルチェックの効 果を見ても、組織構成員の相互信頼が増すと逆に他者のエラーに気づかないことがある、 など人間がもつ特性によるものがある。これらに対応するには、組織としての安全対策を構築することと、個人の意識•能力を上 げていくことが安全管理にとって要である。
 
こうした事実を踏まえ我々は個人と組織が両輪のように機能する安全管理が必要である と考え、当院に勤務する全ての職員に対して、より安全な医療の提供と患者満足度の向上 を第一にした医療活動を再認識させ、安全に対する意識を育み関係法令を遵守した改善・ 改革を推進していくことを安全管理の指針とする。

医療に係る安全管理のための指針

1基本的な考え方

「多摩丘陵リハビリテーション病院 医療安全管理指針」に基づき、患者の立場にたち、患者が安心して医療を受けることができる環境を整えるよう努力し、医療事故を未然に防ぐ診療体制の確立に努める。医療事故の発生
 に対しては、速やかにこれに対処し、事故の再発防止につとめる。

2委員会・組織に関する基本的事項

安全管理のための基本的な考え方を達成するために、安全対策委員会(感染を除く医療事故防止全般)、医療事故調査対策委員会(事故対応)において対策を検討し、院内の関係委員会及び部門と連携協力し、病院全体で継続的に取り組んでいくものとする。その組織、運用についてはそれぞれ別に要綱等を設ける。

3従業者研修に関する基本方針

医療安全に関する知識や技術、コミュニケーション、チームワーク、危険予知力を習得・強化するため、全職員に対して、研修等を通じて継続的に教育を行うものとする。

4事故報告等の医療安全確保を目的とした改善方策に関する基本方針

インシデント等に関する情報は、早期に把握することが重要であるため、インシデント・アクシデントレポートの提出、または緊急事態又は重大事態発生時の連絡網(EMコール含む)に従い、迅速な対応に努めるものとす
る。また、医療事故防止のためのリスクの把握、分析、改善、評価については、上記第2項にある関係する部門・委員会等において行うものとする。この時、人間であれば誰もがエラーを起こす可能性があることをふまえ、
インシデント等の根本的原因を究明し、システム指向の対応策の検討・実施を行うよう努めるものとする。

5医療事故発生時の対応に関する基本方針

本院における医療を通じて、患者に何らかの傷害が発生した場合には、迅速かつ適切な臨床的対処を行い、救命や回復に全力を注ぎ、それとともに患者や家族に十分な情報提供を行う。さらに、発生した事態が、過失による医療事故か否かの判断や組織的な医療事故対応については、病院長の指揮のもと、医療事故調査対策委員会を中心に、現場の職員とともに、迅速性と即応性、客観性と公正性を有する意思決定と行動 をとり、患者や家族、さらには社会への説明責任を果たしていくものとする。

6情報の共有に関する基本方針(閲覧)

本指針は患者及び家族から閲覧の求めがあった場合には、これに応じるものとする。また、本指針についての照会には安全対策委員長が対応する。

7患者等からの相談対応に関する基本方針

患者に納得のいく医療を提供するために、相談窓口(医事課)を設け、医療に関する患者の相談、意見、苦情等に耳を傾け、迅速に対応し、病院機能の一層の改善に積極的に活用していくものとする。また、当院に医療安全管理者を設置し、相談窓口の担当者と密接な連携を図り、医療安全対策に係る患者・家族の相談に適切に応じる体制を支援する。


受付時間;月曜日~金曜日 9時~16時30分 土曜日9時~12時

8その他医療安全の推進に必要な基本方針

 多摩丘陵リハビリテーション病院「安全対策マニュアル」を作成、周知し、必要に応じて適宜見直しをしていくものとする。