薬剤科

多摩丘陵病院薬剤科では、我々薬の専門家である薬剤師が患者さまに正しくお薬を服用していただき、満足のいく治療を受けていただけるよう、日々、努力しています。

 

薬剤科01
“薬剤師”と聞いて、皆様はどのような仕事を思い浮かべるでしょうか?『ただ処方箋の薬を集めているだけじゃないの~?』と思われているかもしれませんね?でも、実際はもっといろいろなお仕事をさせていただいています。ではこれから、その全貌をご紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

調剤業務

薬剤科02

調剤とは、何ぞやと言うことですが、日本薬剤師会の編集している調剤指針(第十改訂)には次のように記載されています。

『医師、歯科医師から発行された処方せんに指示されている内容が適正であると確認した後、指示されている医薬品を使用して患者の疾患の治療のための薬剤を指示された使用法に適合するように調製し、患者に医師の指示どおり正しく使用するように指導しながら交付するとともに、服用後の有効性と安全性を観察して医師と連絡を取りながら処方の修正など適切な措置を行う』

これだけでも、『ただ集めているだけではないんだぁ~』と思っていただけましたでしょうか?我々薬剤師が調剤をする際に薬を正しく集める以外に注意していることを挙げてみました。

 

 

  • 処方箋の内容が適正であるかどうかを判断し、薬学的に納得がいかなければ処方医に必ず確認をとっています。(これを疑義照会といいます。)
  • 患者さまが医師の指示通りに、お薬が一番効くように服用できるよう、説明させていただいています。
  • 新しく追加されたお薬があった場合には、お薬をお渡しした後でも、患者さまが安心して服薬できるよう、薬の作用や注意すべき副作用を説明させていただいています。

 

製剤業務

 

薬剤科03 医師の『メーカーさんで製品として販売していないお薬を使いたい』あるいは『何種類かの粉薬を混ぜてほしい』といった患者さまのための要望に答えるため、薬剤科では、散剤分包機や高圧蒸気滅菌機といった機械を使って幾つかのお薬を製剤しております。製剤の際には衛生面や正確な秤量といった質の向上に最も気を使っていますので、安心してご使用ください。尚、製剤された散剤のパックには医療法人社団幸隆会多摩丘陵病院の文字が印字されています。

 

 

注射業務

 

患者さまが病院にご入院されますと、多くの方は点滴をされています。注射業務の流れは以下の通りとなっています。

 

1. 注射処方箋(注射箋)の監査
医師の注射箋の内容に疑義照会事項がないかチェックします。
2. 病棟ごとの入力
病棟毎の注射箋をまとめてコンピューターに入力し、患者さまの名前の入ったラベルとお薬の集計表を印刷します。
3. 調剤
注射剤は直接血管に投与するので内服や外用に比べ、効果が強く出やすいことが特徴です。我々薬剤師は調剤のときと同様、注射剤の疑義照会を行っております。特に注射剤は混ぜたときの配合変化や用法・用量など、その特徴を考えて、より細心の注意を払ってチェックしています。 集計表に従い、使用するお薬をそろえます。
4. セット
それぞれの患者さまの注射箋に従い、お薬にラベルを付けます。
5. 監査
注射箋に従い、正しくセットされているか、もう一度、疑義照会事項がないかを確認します。

 

 

病棟業務

 

実は、病棟でも患者さまの治療をお手伝いさせて頂いてます。

薬剤管理指導業務

ご入院の患者さま一人一人に安心・安全、かつ最大限有効な治療を受けていただくため、我々薬剤師がより確実なお薬の管理をするという仕事です。具体的にはそれぞれの患者さまのベットサイドに伺い、いろいろお話しすることによってお薬による治療に必要な情報を得て、それらを踏まえながら管理していくというものです。いろいろなお話の中には、患者さまに処方されているお薬の効能効果や飲み方についての説明(服薬説明)や安全に服用できているかを知るための副作用のチェック、患者さまが入院中、快適に過ごすための臨時薬の検討などが含まれます。さらには、お薬が重複していないか、相互作用のあるお薬が同時に処方されていないかなどもチェックし、医師、看護師、その他の医療スタッフとも連携を取って患者さまにとって満足のいく治療になるよう、日々努力しています。

配薬の準備

当院では患者さまが、朝、昼、晩、寝る前に服用する薬剤を我々専門的な知識を持った薬剤師が準備しています。我々が準備することによって緊急で処方されたお薬の相互作用のチェックや中止した薬の安全な管理も可能となります。また、飲みにくいお薬の形状の変更などに迅速に対応することができます。

 

持参薬の鑑別

患者さまが他院からお持ちになったお薬の内容、残数を調べ、医師、看護師に情報を伝える仕事です。これにより、現在服用しているお薬の情報を確実に医師に伝えることができ、医師の治療がスムーズに行えるようになります。当然、無駄もなくなります。
また、患者さまが以前から服用されているお薬を当院の採用薬に変更する場合、薬理学、薬剤学的に判断し、似た系列のお薬を医師にアドバイスしたりもしています。

 

DI業務(医薬品情報提供)

 

DI(Drug Information)?きっと、耳にしたことがない方が多いことでしょう。このDI業務とは、分かりやすくいえば、『医師や看護師といった医療従事者、あるいは患者さまから寄せられた、ありとあらゆるお薬に関する疑問点を我々薬剤師が回答いたしましょう!』といった業務なのです。

 

例えば・・・

 

●妊婦さんは風邪薬を飲んでもいいの?
●血圧の薬をずっと服用していても大丈夫?
●いつも飲んでいるお薬を飲み忘れたときはどうするの?

 

といった、日常の疑問点を解決するのが、DIの仕事なのです。それ以外にお薬の重要な情報を医師や看護師など院内全体に伝えたりもしています。

その他、お薬の期限や保管状況を管理する在庫管理業務や委員会活動にも積極的に取り組んでいます。